半月程前に買ったままだった本、浜田寿美男著『「私」とは何か』 を読み
始めました。
志向性、何かに向かう力、何かを何かとして捉えて、それを追い求める力。
フッサールにとっての「意識」とは「なにものかへの意識」だそうです。
確かに「意識する」ということは、対象(目的)があって、その対象(目的)
への意識ではじめて生まれるわけであって、逆に言えば純粋な意味での
「意識そのもの」というのがどういうものか、ちょっと思いつかないです。
「ある何か」を捉えて、それが「他の何もの」でもないことを識別して、
その「ある何か」を意識して、それに向かう力を持つこと、そのことこそが
志向性であり、言い換えれば「ある何か」を、私の外として識別し、意識
し、志向することであると思います。つまりウチ(内)とソト(外)を
別モノとして捉えて、外へと志向することであり、そのことこそが
「私」のはじまりだという考えに、成る程と納得しました。
中島敦の短編「名人伝」の中の一説を思い出しました。
既に、我と彼との別、是と非との分を知らぬ。眼は耳のごとく、
耳は鼻のごとく、鼻は口のごとく思われる。
この場合は、名人というより超人なのかもしれないなあ〜と。
*
普段は神戸・垂水から播磨平野を縦断して加東まで、田園風景を眺め
ながらの毎日で、神戸の市街地へ行くことも稀になりましたが、今日は
大阪の街に出掛けました。山陽電車の垂水駅で普通電車が来たので、
とりあえず普通電車で須磨まで、

JR須磨駅は海水浴場のど真ん中に駅があるのですが、山陽電車の
駅は、国道を挟んで100mほど離れているので、海岸の様子は
わかりませんでした。

阪神電車梅田行きの特急が来て、幸い1つだけ座席が空いていたので
浜田寿美男著『「私」とは何か』 を読み始めました。

梅田に着いて、職場の先輩の先生が、阪神百貨店の地下のイカ焼きの
話をされていたのを思い出して、探して行ってみると、デパートの外
まで行列していましたので、食べるのを諦めました。

阪神デパートの地下売り場をウロウロしたので、方向を間違えて
しまって、地下鉄西梅田の駅に行ってしまいました。あわてて梅田駅に
戻って、東梅田に向かいました。この駅は、ちょっとわかりにくい駅
だったのですが、久し振りに利用すると、デカデカと表示がありました。

堺筋線に乗り換えて、日本橋デンデン・タウンへ。神戸近郊に郊外型の
大型電器店が乱立して、大阪・日本橋へ来るのも今年初めてです。
電子部品は神戸ではなかなか入手出来ないので、まず電子部品の専門店
を訪れました。

日本橋のすぐ南は新世界で、通天閣もビル越しに見えます。

日本橋を歩いていると、駐車監視員が作業をしているのを始めて見たり、
メイド喫茶のメイドが歩いているのを見たり…。アニメやビデオ・DVD、
ミリタリーショップや模型の店が目立つようになっています。ちょっと
心配になって、ある店を探しましたらありました。真空管の専門店です。
日本橋では、もうここだけです。我が家のアンプの真空管も、この店で
買った球を今使っています。

電気街というより、趣味系の店が目立つようになったなあ〜と
2,3軒の店に入っただけで、難波に向かいました。

道具屋筋、いつ来ても楽しいです。

なんばグランド花月はすごい行列です。もう満席で、チケット売り場では
立見席だけを売っていました。

御堂筋線に乗って梅田へ、ウロウロして阪神の梅田駅へ行くと、駅員の
方が繰り返して今日の甲子園球場は満員で、もう入場できない旨の
アナウンスを繰り返していました。甲子園専用の自動券売機も中止に
なっていました。
posted by student at 19:20|
日記