昨日は、多忙な金曜・週末の一日でした。
2週間続いた教育実習が、昨日でピリオド。昨日は二人の
教育実習生の研究授業を参観しました。

ひとりは「熱応用」がテーマの授業で、地味な内容
ですが、生徒の興味を惹くような授業展開をしていました。
生徒の質問にも的確に答えていました。

もうひとりは「ユニバーサル・デザイン」を扱った授業
でした。しっかりと教材研究をしたようで、ユニバーサル
・デザインの商品を持ち込んで説明していました。私も
「へ〜〜」と関心して聞き入ってしまいました。

自分が授業をしていると、生徒のノートをとるペースや
生徒の視線をしっかりとつかめませんが、生徒の授業を
受ける様子もしっかりと見せていただきました。

私が担当する教育実習生も最後の授業でした。終了後に
短く指導して、放課後は、検定試験の試験監督でした。
この3週間ほど放課後に補習を重ねてきた成果が、昨日の
検定試験で結果として出ます。配られた問題用紙にみんな
真剣に取り組んでいました。
教育実習と放課後の補習が昨日で終わり。そのピリオドで
何だか気忙しく時が過ぎたような気がします。
*
試験監督が終わって、すぐに神戸サテライトに直行しました。
昨日は比較文化論の授業です。最も印象的なのが「人殺しイロイロ」
でした。これはシェークスピアの生年と没年の語呂だそうで、
「1564年〜1616年」だそうです。英文学がご専門の
先生で、語呂で覚える年号が専門領域に特化しているのに、
妙に関心してしまいました。
テーマとして「髪の色」を扱うのが最後と言うことで
シェークスピア・ソネットの紹介がありました。14行詩の
ソネットの中で、シェークスピアは、脚韻の踏み方が
ABAB CDCD EFEF GGとなる独特のシェークスピア・ソネット
というものらしいのですが、私は、詩の意味(単語)を追うのが
精一杯で、先生が朗々と読み上げたソネットの脚韻の美しさ
を味わう余裕はなかったです。130番のソネットです。
My mistress' eyes are nothing like the sun;
Coral is far more red than her lips' red:
If snow be white, why then her breasts are dun;
If hairs be wires, black wires grow on her head.
I have seen roses damask'd, red and white,
But no such roses see I in her cheeks;
And in some perfumes is there more delight
Than in the breath that from my mistress reeks.
I love to hear her speak,--yet well I know
That music hath a far more pleasing sound;
I grant I never saw a goddess go,
My mistress when she walks, treads on the ground;
And yet, by heaven, I think my love as rare
As any she belied with false compare.
ルネッサンス期の当時は、fair typeの女性の美が
主流であり、女性の自然な美しさをシェークスピアが
ソネットの中で詠ったことは、現代的には当たり前ですが、
当時としては、特異とも言えることだったそうです。
4行目で「If hairs be wires, black wires grow
on her head.」と、恋人が黒髪であることをはっきりと
言った上で、 最後のカプレット(ソネットの最後の2行の連句)
では、「私の恋人は黒髪で、自然(普通)であるが、
私には素晴らしい」と締めくくっています。
古英語では、女性からの男性の恋人を「lover」、
男性から女性の恋人を「love」と表現するのも、この
ソネットに出逢って、はじめて知りました。
posted by student at 05:54|
日記